木 -Ki1999-(木の台所)

谷川岳の山頂を西側から見る 左のなだらかな山頂がトマの耳(1963m)右に肩の小屋 この日は南から強い風が吹き稜線上は雲海より滝雲 その上空はガスの塊が波のように押し寄せてきていた この後山頂は大波をかぶるように雲が押し寄せてくる
望遠で拡大すると山頂に人が立っているのが見える 肩の小屋の上にはシンボル的な道標 その中間稜線が切れているところが登山道 山肌は霧氷がついてまだらに白くなっている
これは草紅葉に着いた霧氷です 昨年の今頃は初冠雪は終わっていたと思う 今年の紅葉も雪が来るのも一二週間遅くなっていると思います 一般の登山者も風と寒さ大変な思いをしたようです 稜線は氷点下と思う
谷側からオジカ沢の頭に向かう途中から振り返る 越後側は雲海に埋められ稜線も登山道を境に左側が白く凍り付いている 谷川岳の下にオジカ沢の頭の影が見えている 日没も近い
谷川岳を後にオジカ沢の頭の最後の登り 一か所鎖場があり少し緊張しますがしっかり握っていれば問題ないです 左の曲線の稜線の先にマナイタグラ この季節独特の風景 濃い緑の笹波に白い霧氷 日没直前です 
すっかり陽が落ちて夜になる 霧氷が白く光る 遠く肩の小屋も明かりが見える 来る途中覗いたところ5,6人宿泊者が見えた 日の出前から谷川岳主脈を平標や吾策新道、マナイタグラを目指す登山者がこちらに向かってくることでしょう
あたりが闇に包まれた頃 谷川の頭が光りだした 月の出です  右には肩の小屋の明かりが見えます
月の表面にぎざぎざに見えるのは谷川岳オキの耳の山頂です もう少し右が見えれば道標も写ったかもしれません
真夜中の谷川岳 群馬県側から雲(ガス)が稜線を越え新潟側に滝雲となって流れ落ちていると思われます 静かそうに見えますが風が強く寒さもそれなりに厳しいです コッヘルの底の残り水も外に出すとパリッと凍ります
ガスを通して見上げた月は虹色の環の中にあった 月光環とか言うものでしょうか
夜が明けて太陽が出ました 上州武尊山からの上です 右の高いピークは皇海山左の一番高いピークは日光白根山 山肌に着いた霧氷は金色に輝く トマに耳のシルエットもはっきり
日の出1時間前くらいから肩の小屋を降りてくる登山者のヘッドランプが見えていました 日の出の頃ここオジカ沢の頭着きました 滝雲の強い風の中を通り抜けてきたようで言葉を交わして万太郎方面に向かって行きました 正面の山はマナイタグラ 右上の雲の上に浅間山が見えています 寒さと強風で手が震えてカメラが傾いてしまっています
ガスの動きが激しいので また群馬側から雲が押し寄せ滝雲となって新潟側に流れ落ちてゆきます 谷川岳に向かって歩き始めます
南側 群馬県側は雲の海 うっすら頭が出ているのは赤城山 その下 ガスで埋まった谷間が水上の町 水蒸気たっぷりの朝なので下界では明るい曇り空となっていると思います
肩の小屋まで途中4名のソロ登山者とすれ違ったのですが1名女性の方です このコースを歩くとすれば 平標までの主脈縦走 万太郎から吾策新道を土樽駅に向かう またはマナイタグラに向かう 大体この3通りになるかと思いますが この方はマナイタグラに向かわれたと思われます マナイタグラは笹と藪漕ぎになるので晴れていても雨具が必要と思います
少しガスが取れてきました 再び肩の小屋に近づきます ガスの稜線から見上げると谷側の山頂にも次々とガス(雲)の塊が波のように押し寄せてくるのがみえます そのスピードはとても速く風が強いのが分かります 
以上 2024年10月20日夕方から翌21日朝にかけての谷川岳でした